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クマ目撃 倍増87件

 県内では今年、ツキノワグマとみられるクマの目撃が相次いでいる。5月末時点の目撃情報は87件で、前年同期(43件)の約2倍に上る。会津地方では山菜採りの男性ら3人がクマに襲われて重軽傷を負った。夏以降もクマが餌を求めて人里に出没する可能性が高いといい、県は「十分な警戒が必要」と呼びかけている。

 今月2日夜から3日朝にかけても、学校の近くや高速道路上など、普段はあまりクマが出没しない場所での目撃情報が4件あった。

 本宮市荒井の市立本宮第二中学校近くの市道で2日夜、車に乗っていた女性が道路を横断する体長約1メートルのクマを見つけ、110番した。郡山北署から連絡を受けた市農政課は、市内の小中学校に連絡したり、捕獲用のわなを仕掛けたりするなどの対応に追われた。同校の安田浩明教頭は「校舎のすぐそばに出たことはない。生徒に1人で帰宅しないよう呼びかける」と話した。

 クマの出没が増えた理由について、北海道大学大学院獣医学研究科の坪田敏男教授は、「昨年はクマが好んで食べるブナの実が多く、出生率が高くなって個体数が増えたのが原因の一つ」と分析する。ブナは豊作だった年の翌年は凶作になる周期があるといい、「ブナの実が少なくなるとみられる今年は、餌を探して人里に下りる恐れがある」という。

 県自然保護課は「農作物が収穫できる時期になる夏以降、餌を求めて田畑に現れる可能性が高い」と注意を呼びかける。山中にカメラを設置してクマの頭数や生息域を把握し、付近の住民に注意を呼びかけるなどの対応をする方針。

 坪田教授は「人の食べ物の味を覚えさせないことが大事。ゴミの管理を徹底して、クマが人里に餌を求めて下りてこないようにする必要がある」と話した。

2014年06月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

引用元:http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20140603-OYTNT50542.html

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