クマがサクランボ食い荒らす[山形県]
尾花沢市や朝日町でも目撃情報が寄せられた。県内ではクマの目撃や出没情報が今月に入って50件を超えていて、警察で注意を呼び掛けている。被害にあったのは南陽市川樋にあるサクランボ畑だ。26日午前4時50分ごろ、畑の所有者の63歳の男性が収穫しようと畑に行った際、周りを覆っていたネットが破られてサクランボの木4本の枝が折られ実が食い荒らされているのを見つけ、警察に届け出た。周りにはクマのものと思われるふんが落ちていて警察ではクマによる食害とみている。この畑では今月20日にもサクランボの木2本が被害にあっていてネットの修理代と合わせ被害額はおよそ18万円に上るという。県警によると25日現在、クマの目撃・出没件数は106件に上り、およそ半数が今月に入ってからだ。現在、目撃されている多くは雄で、特に縄張りを持たない若いクマが多いとみられている。また、親グマがいない子グマが徘徊しているケースもあるという。さらに、ことしはクマのえさとなるブナやナラの実のなりが少ないとの情報もあり、例年より出没が多くなる可能性がある。夏にかけてさらに食害被害が増える可能性もあり、警察では目撃された付近を中心にパトロールを行い、注意を呼び掛けている。
[ 6/26 21:03 山形放送]