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【こぼれ話】「雪男」の正体はクマ、毛髪から採取のDNAで判明[海外]

【パリAFP=時事】ヒマラヤ山脈の「雪男(イエティ)」が残したとされる体毛の正体は、実はクマもしくはヤギの体毛だった──このような研究結果が、英学術専門誌の英国王立協会紀要に掲載された。(写真はヒマラヤ山脈の風景)  研究では、「異例な霊長類」のものとされる複数の体毛試料から採取したDNAが調べられたという。

 イエティをはじめとする未確認生物については、ネアンデルタール人の生き残り説をはじめ、人類系統樹からの分科説や大型類人猿のギガントピテクス説などがある。

 英オックスフォード大学のブライアン・サイクス教授(遺伝学)が率いた研究チームは2012年5月、複数の博物館や個人収集家から「異例な霊長類」のものとされる体毛試料の提供を呼び掛け、遺伝子配列の解析が可能な30件を入手した。そのうち3件はイエティものとされた。

 研究の結果、イエティものとされた3件のうち1件はスマトラカモシカと呼ばれる東南アジアのヤギのものであることがわかった。残り2件はインドのラダックとブータンからのもので、ホッキョクグマのDNAとの興味深い関連が確認された。これらについては、ホッキョクグマの遠い祖先に由来するものか、またはヒグマとの交配があった可能性が示されているという。

 研究ではまた「ビッグフット」のものとされる毛髪試料18件についても、アメリカクロクマ、アライグマ、乳牛からヤマアラシ、オオカミ、コヨーテ、犬といった広範囲の動物のものであることが明らかになっている。  中でも注目されたのは、米テキサス州から入手したビッグフットの体毛房だったが、これは毛深い人間のもので、その遺伝子の適合から欧州地域の人間のものであると判断された。  論文の筆者らは、未確認生物の存在を信じる人々やグループに対し、主張する内容を支えるためには、より納得力のある証拠を提示する必要があると指摘する。  「研究は、『異例な霊長類』試料の種同定をめぐる長年の不明確さに終止符を打つもので、今後の主張でも判断の元となる厳格な基準を打ち立てるものだ」【翻訳編集AFPBBNews】 〔AFP=時事〕(2014/07/02-14:48)

 
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