ツキノワグマの行方は? 受け入れ先探し難航[大阪府]
豊能町の山中で19日に捕獲されたツキノワグマの受け入れ先が決まらないため、府が頭を悩ませている。捕獲場所が民家に近く、再び山に放すことができないためで、動物園などに受け入れを打診しているが、色よい返事はまだないという。
ツキノワグマは豊能町野間口の山林で19日午前9時ごろ、イノシシ用のわなにかかっているのを地元猟友会のメンバーに発見された。体長約1・3メートルの4~5歳の雄とみられ、現在は町内の施設で、京都府から借りたドラム缶を利用したおりに入れられている。
府動物愛護畜産課によると、府内でツキノワグマが捕獲されたのは初めてで、有害駆除の対象外のため、他県では山に放すことが多いという。ただ、今回の捕獲場所は民家やキャンプ場に近く、再び人と遭遇する危険があるため自然に返すのは難しいという。