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中心街のカラス退治 捕獲おり来月設置[佐賀県]

佐賀市は中心市街地のカラス被害軽減へ、抜本対策に乗り出す。県内最大のねぐらとみられる城内公園を抱え、ごみステーション(収集所)を荒らしたり、ふん害や人を攻撃、威嚇するなど、市民の苦情が後を絶たないため。従来は巣やひなを取り除いてきたが、7月からは捕獲おりを設置して成鳥の駆除を始める。

 捕獲おりは縦3メートル、横4メートル、高さ3~3・5メートル。天井中央部の入り口は内部に多数の針金をつり下げ、一度入ると出られない仕組み。県が2012~13年度に実証実験したおりを譲り受けた。おとりのカラスとえさを使った実験では、多い時は50日間で100羽を捕獲した。設置場所は今後、選定する。えさ代や設置費など約290万円を組んだ補正予算案を6月議会に提出している。

 城内公園をねぐらとするカラスは、県の調査などによると冬場の多い時期で推定8千羽。うち半数がハシブトガラスとハシボソガラスで、残る半数が10~3月に滞在する渡り鳥のミヤマガラスとみられる。駆除対象は、雑食性でごみを食い荒らす前者の2種類。ミヤマガラスは主に虫や穀物を食べ、攻撃的になる繁殖期(春~初夏)は県内にいないという。

 ここ数年、市に寄せられるカラスに関する苦情は「ごみステーションを荒らす」「ふんがひどい」「威嚇、攻撃された」など年約70件に上る。野鳥であるカラスは、鳥獣保護法で許可なく捕獲や処分ができない。このため、市街地ではこれまで攻撃などの被害があった場合に限り、巣や卵、ひなを撤去してきた。合わせてごみステーションで使用するカラスよけのネット購入費を補助している。しかし、被害がなかなか減らず、捕獲の許可を受けて成鳥を駆除することにした。

 市環境政策課は「数を減らすことで、被害の軽減につながれば」と期待している。

2014年6月24日

転載元:http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/76554

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