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イノシシ急増、対策急務 水田被害など懸念[島根県]

 北山山地(島根県出雲市)の大社地区で、ニホンジカを捕獲する仕掛けにイノシシがかかるケースが増えている。同地区では、イノシシはほとんど生息していなかったとされ、関係者は「ここ数年で爆発的に増えており、近い将来、イノシシ被害も出てくるだろう。対策が急務」と話す。

 同地区では、シカが角をこすったとみられるヒノキやスギの傷のほか、野菜など農作物への被害が深刻で、銃や仕掛けによるシカの捕獲を続けている。

 ところが、出雲猟友会・大社有害鳥獣捕獲班長の北川恒夫さん(79)によると、平成22年10月にイノシシ1頭がシカの仕掛けにかかったのを最初に、24年は6頭、25年は14頭、今年もすでに7頭にのぼるなど、イノシシが急増している現状がうかがえる。

 北川さんは「国道431号の近くで捕獲したケースもある。国道を超えれば水田で被害が出る」と心配する。県中山間地域研究センター鳥獣対策科の金森弘樹科長は「シカと比べてイノシシは繁殖スピードが早く、捕獲だけでは対応しにくい。水田や畑の電気柵、ネット柵導入の支援も検討していく」と話す。

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