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クマがサクランボ食い荒らす 県内で今季初、秋にかけ注意[山形県]

 サクランボがクマに食い荒らされる被害が26日、南陽市内で確認された。県警地域課によると、クマによる食害は今季初めて。クマの出没は初夏から秋口に増え、収穫時期を迎える農作物の被害が例年相次いでいるため、県警は注意を呼び掛けている。  県警に今年寄せられたクマの目撃情報は25日現在で86件、足跡の発見など出没情報は20件。昨年6月末現在の件数(目撃76件、出没5件)を既に上回った。大半が今月に入ってからの情報で、さらに増加する可能性があるという。  同課によると、クマの出没、目撃情報は例年、農作物の収穫時期となる5~8月に増え、被害も起きている。尾花沢市では昨年、一昨年とスイカ畑の被害が多発。高畠町内の畑ではブドウやトウモロコシが食い荒らされた。  餌となる木の実などが山に少ないと、クマは食べ物を求めて人里まで下りてくるとされる。臭いに敏感で、小屋や倉庫の中にある果物、穀物が荒らされるケースも。電気柵など対策を講じている畑もあるが、乗り越えて侵入される場合があり、農家を悩ませている。同課は「これから収穫期を迎える作物は多く、被害に注意し、対策を考えてほしい」としている。 南陽で被害  南陽市川樋のサクランボ畑で、収穫間近の「佐藤錦」などが食い荒らされ、6本の木で枝が折られたと26日、畑を所有する同市新田の農業男性(63)が市役所を通じて南陽署に通報した。同署はクマによる被害とみている。  同署によると、同日午前4時50分ごろ、収穫のために畑を訪れた男性が、ビニールハウスの防護ネットが破られ「佐藤錦」2本、「ナポレオン」3本、「高砂」1本の実が食い荒らされたり、枝が折られたりしているのを見つけた。被害額は約18万円。畑の中にクマのものとみられるふんが落ちていた。  男性は「収穫しようと朝来たら、荒らされていてがっかり。生活が懸かっているのに」と憤った。男性によると、20日にも「ナポレオン」が被害に遭ったという。  現場はサクランボやブドウの果樹畑が広がる地域で、民家からは約100メートル離れている。

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