クマに顔かまれる 松本の林道で猟友会員[長野県]
二十七日午前九時四十分ごろ、松本市入山辺の駒越林道で、松塩筑猟友会入山辺支部長の加納忠光さん(76)=松本市入山辺=がクマに襲われ、顔をかまれたり鎖骨を折る重傷を負った。命に別条はないという。
松本署などによると、加納さんは猟友会の仲間と二人でニホンジカのくくりわなの見回りをしていた。
クマは体長約百六十センチ。くくりわなにかかっていたが、ワイヤを引きちぎって加納さんを襲った後、山中に逃げていった。
近くに五十年ほど住む七十代女性は「この辺で人がクマに襲われたのは初めて。下ってくると怖い」と心配そうに話した。
市は事故を受け、防災無線を使って入山辺地区の住民に注意を呼びかけるとともに、現場近くに注意看板を設置した。
今年に入り、クマによる人の被害は初めて。