クマ警戒 緊張の登校 金沢市教委、鈴携帯など通知[石川県]
金沢市御所町で二十八日、男性が親子とみられるクマ三頭に襲われけがを負った事故を受け、市教委は三十日、市内の市立小中高校八十二校に対し、外出時はクマよけの鈴を携帯することや、集団で行動することなどを求める通知文を出した。
金沢市夕日寺小学校周辺では、早朝からパトカーが「子グマの近くには親グマがいます。クマを見たら速やかに逃げましょう」などと呼び掛けながら巡回。児童は、父母らに付き添われて集団で登校し、職員は通学路に立って見守った。
友達と登校してきた六年の男児(11)は「怖い。外では遊ばないようにする」と不安げに話した。
金沢東署や市、近くの小中学校などの教職員も通学路をパトロールし、児童の安全確保に目を光らせていた。
小松市東山町の国道416号でも三十日午前七時ごろ、成獣のクマ一頭がドライバーに目撃された。
目撃地から約二キロ以内に中学校や小学校がある。