クマ目撃相次ぎ警戒[北海道]
4日朝、オホーツク海側の雄武町の小学校のすぐ近くでクマが目撃され、町は、クマを捕獲するわなを設置するとともに周辺の住民に注意を呼びかけています。
一方、3日夕方、クマのような動物が目撃された函館市郊外の住宅地では、市の職員や地元のハンターが付近をパトロールして警戒にあたっています。
4日午前6時半ごろ、雄武町沢木の国道で、通りがかったドライバーが体長1.5メートルほどのクマが歩いているのを目撃して、警察に通報しました。
現場から50メートルほどしか離れていない沢木小学校では、保護者に対して児童の登下校に付き添うよう依頼したということです。
雄武町内では、2日の夜から4日朝にかけてクマの目撃がほかに2件、相次いでいますが、これまでの捜索でクマは見つかっていないということで、町が捕獲のためのわなを設置するとともに、周辺の住民に注意を呼びかけています。
雄武町産業振興課の小野隆行さんは、「住民も不安になっていると思うので、警察などと連携してしっかり対応していきたい」と話しています。
沢木小学校の北畑隆治校長は、「何事も起こらないことを祈るばかりですが、とにかく生徒が安全に登下校できるようにしっかり対策をしたい」と話していました。
また、小学校に通う児童の保護者は「子供たちを外で遊ばせることができないので、早く捕まえてほしいです。クマの目撃は毎年あることですが、子どもの安全を考えて学校への送り迎えをしようと思います」と話していました。
一方、函館市郊外の住宅地では、クマのような動物が目撃されたことを受けて、4日朝から市の職員や地元のハンターが付近をパトロールして警戒にあたっています。
パトロールが行われているのは函館市陣川町の林道で、3日午後5時ごろ、帰宅途中の中学生が体長1メートルほどの黒い動物を目撃し、家族が警察に届け出ました。
現場から2キロほど離れた笹流ダムの近くでは先月28日にクマが目撃されています。 現場近くには住宅地があり、最も近いところでは50メートルほどしか離れていないということで、市では目撃されたのはクマとみて看板を設置し注意を呼びかけています。 パトロールにあたった地元のハンター、中村光宏さんは「人を襲うようなクマではないので、近くの家の人は裏庭の草を刈ってクマに人がいるのをわからせることが大事です」と話していました