あづみの公園また熊目撃 きょう休園して対策協議[長野県]
4日午後2時45分ごろ、大町市と北安曇郡松川村にまたがる国営アルプスあづみの公園大町・松川地区の職員が園内に熊がいるのを見つけ、同園は安全のために同55分に臨時閉園した。当時、園内にいた客9人と職員ら18人にけがはなかった。2日にも客が園内で熊を目撃しているため、5日は閉園して県などと対策を話し合う。 2日の目撃情報を受けて巡回していた職員が、園内の北側にある林で30メートルほど離れた場所に熊がいるのを見つけた。体長60センチほどで林の中に逃げたという。 同園は北アルプスの麓に広がる森林内にあり、広さ107ヘクタール。周囲に高さ1・8メートルの金網を張り巡らせてあるが、同園は「熊は簡単に越える」としている。同園内では昨年6月にも熊が目撃され、1日閉園した。 同園は昨年の来園客が約13万人と大北地方有数の観光地のため、「森林の下草刈りと巡視をさらに強化し、熊の早期発見に努めたい。夏の観光シーズン本格化を前に閉園が続くのは避けたい」としている。 県北安曇地方事務所林務課は、6月の大町市内の熊の目撃情報は7件(前年同期5件)で平年並みとしている