クマ出没相次ぎ 警戒続く[北海道]
8日朝、道東の釧路町の住宅地でクマのふんが見つかり、近くには保育所や小学校があることから、警察や町が周辺の住民に注意を呼びかけています。8日午前7時すぎ、釧路町別保の住宅地にある駐車場で、車を止めた男性が動物のものとみられるふんが落ちているのを見つけ、地元の猟友会のハンターがクマのふんと確認しました。現場から200メートルほどの場所には保育所があるほか、周辺には小学校や中学校もあるため、8日は警察官が住宅を1軒1軒回って、外出を控えるよう呼びかけるチラシを配りました。また、町ではクマの出没を知らせる看板を設置するとともに、広報車を走らせるなどして注意を呼びかけています。近くに住む40代の主婦は「とても怖いです。外出を控えて、あしたからは子どもたちを学校まで車で送り迎えします」と話していました。また7日、紋別市元紋別の住宅街の中の市道では、近くに住む男性が体長1メートル50センチほどのクマを目撃しました。これを受けて現場から30メートルの距離にある保育園では、園児の安全を確保するため8日は休園することを決めました。また、現場からおよそ100メートル離れた元紋別小学校では、事態が落ち着くまで、保護者とともに登校するよう呼びかけ、8日朝は保護者が車で児童を学校に送りました。児童の母親は、「近いので怖いです。家の前にも出るかもしれません」と不安そうに話していました。元紋別小学校の岩城巖校長は「夏休みも近いので子どもたちが安全に外で遊べるように、早めにクマがいないという確認がとれるよう願っています」と話していました。紋別市は、広報車を出して現場付近の住民にゴミを家の外に出さないように呼びかけているほか、警察でも夜間や登下校の時間帯のパトロールを強化するなどして警戒を続けることにしています。