カラスよけに踊る案山子? 江津の畑[島根県]
江津市都野津町の畑に今月初めから、浴衣を着て踊る人のように見える等身大の案山子かかしが登場し、人々の注目を集めている。一緒に置かれた奇妙な動物の像とともに、効果はてきめんという。
野菜や果物を狙うカラスを寄せつけないようにと、山藤弘人さん(75)が手作りし、自宅前の畑に設置。
恵比須とひょっとこ、おかめの面をかぶった3体(高さ1・5メートル)は、ワラで作った胴体に浴衣を着せ、金属パイプの腕は自在に動かせるようにした。隣に置いた動物の像は、発泡スチロール製のブイにシュロの皮を貼って2本の角を立たせ、ガラス玉で両目を表現している。
4体の“出現”とともにカラスは来なくなり、付近の畑を荒らすキツネも、スイカやキュウリ、トマトなどが実った山藤さんの畑だけは避けるという。「本物の人間や怖そうな動物に見えるのかも。近所の人たちも見に来て話が弾みます」と山藤さん。案山子の思わぬ活躍に目を細めている