top of page

山間部の大学、クマ警戒 購買に鈴、目撃情報をメール配信[石川県]

 県内で今年、クマの出没が相次いでいることを受け、山間部の大学が対策を強化してい る。金大角間キャンパスでは、購買でクマよけの鈴の販売を始めたほか、目撃情報があっ た場合、学生や教職員に一斉メールで警戒を呼び掛ける大学も多い。小中学校や高校と比 べて大学キャンパスは敷地が広く、自由に歩き回れる環境のため、各大学の担当者は「一 人一人に危機感を持ってもらうことが一番の対策」としている。

 金大角間キャンパスでは、7月上旬から大学生協の店舗でクマよけの鈴を取り扱ってい る。6月末から7月初めにかけ、3日連続でクマの目撃情報が寄せられたことを受け、店 頭に置くことにした。

 金大では、クマ目撃情報が寄せられた場合、注意を促すメールが全学生と教職員に届け られる。クマが見つかった場所や時間、遭遇した際の対処法のほか、集団行動や鈴の携帯 を呼び掛ける文章も記している。

 同大では、7月19日にも学生らがよく利用する近隣のコンビニ近くでクマが目撃され 、メールが一斉配信された。総務課担当者は「敷地が広いので、侵入を防ぐなどの対策は 現実的に難しい。注意喚起を徹底するしかない」と話した。

 能美市旭台1丁目にある北陸先端科技大学院大は、学生の3割以上が留学生のため、日 本語と英語の注意メールを配信。金沢市末町の金沢学院大は職員が巡回して警戒に当たっ ているほか、同市御所町の金沢星稜大は学内掲示板やホームページなどで注意を促してい る。

 金沢市森林再生課の担当者は「大学は小学校などと違い、集団行動を取りにくい。日ご ろからの注意喚起と目撃情報を速やかに伝えることが最も重要だ」と話した。

Featured Posts
最新記事
すべての記事
タグから検索
まだタグはありません。
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page