トド捕獲 上限を2倍に[北海道]
道内沿岸でトドによる漁業被害が広がっていることから、水産庁は、捕獲できる数の上限を被害が大きい日本海沿岸と根室沿岸であわせて516頭と、現在の2倍に増やす案を示しました。
道によりますと、トドが網をかみ切ったり、魚を食い荒らしたりする漁業被害は、平成24年度で道内で16億円あまりにのぼっています。
水産庁は、現地で生息状況の調査を行って、トドの頭数を一定程度に保ちながら、漁業被害を防ぐために捕獲できる頭数を検討してきました。
そして、このほど1年間に捕獲できる頭数を、日本海沿岸では501頭、根室沿岸では15頭のあわせて516頭と、現在の253頭から2倍に増やす案を道や地元の漁協関係者に示しました。
水産庁は地元から出された意見をもとにさらに検討を進めて、8月にも捕獲できる上限の案を道に通知することにしています。
そして道は、漁業関係者と協議しながらトドが来遊する秋までに正式に上限を決める予定です。
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