クマ出没 南砺市が警報 農作業やごみ出し注意[富山県]
南砺市上松尾のクロスカントリー場で七月二十八日に男性がクマに襲われ大けがをした被害を受け、市は一日、市役所城端庁舎で緊急対策会議を開いた。餌となるブナの凶作で今後もクマの大量出没が予想されるため、特別警報を発令し警戒態勢を強化していくことを決めた。
有害鳥獣捕獲隊や自治振興会長、警察など関係者約六十人が出席。市の担当者が今年一~七月の市内での出没が三十件に上り、山間部だけでなく住宅街付近でも目撃情報があることを報告した。
被害防止に向け、市は防災行政無線や住民へのチラシ配布で注意喚起を強める方針を説明。クマが活発に動く朝夕の時間帯は農作業を控えることや、生ごみを外に置いておかないことなども呼び掛けた