長野で熊に襲われ男性大けが 果樹畑内、わなから逃げ出す[長野県]

3日午前7時50分ごろ、長野市若穂保科の無職上沢豊昭さん(71)が、近所の住民と共に、リンゴ畑内のわなに掛かった熊の様子を見に行ったところ、熊が暴れて外に飛び出し、頭や背中などを引っかかれた。長野中央署によると、上沢さんは市内の病院に運ばれたが、大けが。命に別条はないという。 熊は山中に逃げたといい、同署と地元の長野地方猟友会若穂支部が一帯を警戒し、注意を呼び掛けている。

長野中央署によると、わなはドラム缶を縦に二つつなげた物で、熊が中に入ると鉄板のふたが閉まる仕組み。熊は体長約150~160センチとみられ、ふたを押し曲げて外に出たとみている。 住民によると、付近では熊にリンゴの実を食べられたり、枝を折られたりする被害が相次いでおり、7月下旬にわなを仕掛けたという。 近くに住む90代女性は「熊がいるとは聞いていたけれど、実際に姿を見た人はほとんどいなかった。まさか人が襲われるなんて」と、不安そうに話していた。