民家園で熊3頭目撃 あづま総合運動公園[福島県]
4日午前6時15分ごろ、福島市上名倉字大石前のあづま総合運動公園内にある民家園の雑木林に、体長約200センチの熊1頭と、体長約50センチの子熊2頭の合わせて3頭がいるのを、園内を巡回中の男性警備員(64)が見つけた。
けが人や建物への被害はなかった。
福島署や同公園を管理・運営する県都市公園・緑化協会によると、熊は親子とみられ、子熊1頭は木に登っていたという。
警備員が近くのフェンスをたたき、大きな音を出すと逃げていったという。
熊が目撃されたことを受け、同協会は4日、市民家園と、隣接する「サイクルスポーツ広場」の2施設を臨時休園した。
園内の巡回を強化したほか、爆竹を定期的に鳴らして熊が近づかないようにした。
放送で来場者に注意を呼び掛けた。
民家園は文化財保存・教育施設で、国指定重要文化財「旧広瀬座」などがある。
同公園内の各施設は5日、定休日となっている。
6日以降の対応は検討中。
同協会の山本聡主任主査は「来場者が安心して見学できるよう、警備・警戒に精力的に取り組む」と話した。