top of page

新たに絶滅6種 福岡県レッドデータブック刊行 [福岡県]

 絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「県レッドデータブック2014」が発行された。今回、初めて海に生息する生物などが対象となり、新たにチリメンユキガイなど6種が絶滅、ハマグリなど290種が絶滅危惧種と判断された。これで県内の絶滅危惧種は計1010種となった。県は「かつては身近でありふれた生物が姿を消しつつある」と危機感を募らせている。

 県は2001年に初めてレッドデータブックを刊行。絶滅50種と、絶滅危惧種618種、準絶滅危惧種130種などを掲載した。うち、植物と哺乳類、鳥類については、11年に改訂版を出版。今回は、残る爬虫はちゅう類や両生類、昆虫類、魚類、貝類、甲殻類などを対象とした。海水にいる魚、貝、甲殻類を対象に加え、学識経験者らからなる検討会議が11年から調査を進めた。

 この結果、有明海などに分布するとされていた貝類チリメンユキガイと、室見川などにいた魚類カジカ中卵型のほか、マルコガタノゲンゴロウなどの昆虫類4種が絶滅したと判断。ハマグリやイカナゴ、カブトガニなどを絶滅危惧種に加え、前回は準絶滅危惧種だったニホンウナギを絶滅危惧種に変更した。そのほか、トラフグも初めて準絶滅危惧種と評価した。

 県は、新たなレッドデータブック(消費税込み1428円)1000部と、代表的な絶滅危惧種を写真などで解説した普及版(同840円)2000部を、各地の図書館や学校などに無償で配布する予定。県自然環境課は「野生生物の危機的な状況を学び、豊かな自然が失われつつあることを知ってほしい」と話している。詳しくは同課(092・643・3367)へ。

Featured Posts
最新記事
すべての記事
タグから検索
まだタグはありません。
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page