ヒグマ:冬眠に迫る 北秋田で18日から観察会 [秋田県]
冬眠するヒグマの観察会が18日から、北秋田市の阿仁熊牧場「くまくま園」で始まる。初めての試みで2月22日まで計6回、毎週日曜に開く。園を管理するマタギの里観光開発は「冬眠の様子や牧場のバックヤードを見られる絶好の機会」と、来場を呼び掛けている。
冬場も含めて通年利用してもらうことで、繰り返し来園する人たちを増やそうと企画された。環境学習DVDの観賞も行い、ヒグマの生態に迫る。
午前11時からの約2時間で、定員は各回20人。参加費用は入場料と打当温泉「マタギの湯」の昼食、入浴料込みで1500円。秋田内陸線「ホリデー切符」を利用した場合、阿仁マタギ駅からの無料送迎もある。
くまくま園は昨年7月、鹿角市の旧八幡平クマ牧場の廃業を受け、牧場に残されたクマを収容するヒグマ舎を併設して新装オープンした。
昨年の年間来訪者は、国民文化祭の追い風もあって2万5000人を超えた。ヒグマ舎などの建設費を負担した県が施設運営の採算ラインとする2万人を上回った。前年までの来訪者は1万人を割り込んでいた。
問い合わせはマタギの里観光開発(電話0186・84・2612)。【田村彦志】