広がるシカの食害・外来種 「神山」に異変[奈良県]
国の特別天然記念物に指定されている「春日山原始林」。春日大社の「神山」とされ、木々の伐採が禁じられるなど、長く手厚く保護されてきた。太古の昔から保たれてきた生態系が変化しているという。何が起きているのだろう。
原始林の中心となるのはシイやカシ類といった照葉樹林。その生育環境に変化があるという専門家らの指摘を受け、県は2011年、調査に乗り出した。
「シカの食害などでシイやカシ類の若木の生育数が少ない」「コケやシダ類が衰退している」「ナギやナンキンハゼなどの外来種が拡大している」という課題が見つかった。
2014年6月12日
転載元:http://www.asahi.com/articles/ASG625SQGG62POMB014.html