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「見慣れていたのに…」 イノシシ5人襲う[兵庫県]

「怖くて外出できない」「子どもの登下校が心配だ」。24日、神戸市中央区葺合町の住宅地で相次いだイノシシ被害。中学3年の女子生徒(14)ら5人が襲われた現場周辺の住民は、見慣れているはずのイノシシが突然、襲いかかってくる恐怖におびえた。周辺は一時、通行規制が敷かれ、駆けつけた警察官や報道陣らで騒然となった。約8キロ離れた東灘区岡本でも、15日から4日連続で通行人らが襲われたばかり。県警と市は警戒を強めている。

 中央区葺合町のマンション駐車場にイノシシが出没したのは24日午前8時頃。男性会社員(30)が突進してきたイノシシを避けようとして転倒した。登校途中の女子生徒(14)、取材をしていた朝日放送のスタッフの男性カメラマン(46)らも次々襲われ、5人のうち計4人が軽傷を負った。

 周辺では、葺合署員が「イノシシがいるので山の方に行かないで」と注意喚起。署から連絡を受けた市は、猟友会葺合支部に駆除を依頼し、同支部のメンバーが約6時間後、現場付近でメスのイノシシを捕獲した。午後6時前には、逃げていたオスも捕らえた。

 現場近くのマンションの管理人・永谷勝さん(59)は「イノシシは以前から見かけるが、人を襲うことはなかった。子どもの通学時間は特に気をつけないといけない」と不安そうだった。

 近くに住む男性(74)は「子育てなどでイノシシの気が荒くなる時期かもしれない」と話した。

 市内では4月から今月22日までに、通行人らがイノシシに襲われる被害が19件発生。市は被害が相次いだ15日以降、東灘区岡本地区で夜間の重点パトロールを実施してきたが、今回の現場はパトロールの対象外だった。

 市農政部計画課は「神戸の山沿いはイノシシが広範囲で出没するため、すべての地域を網羅してパトロールするのは難しい。餌場と認識しなければイノシシが市街地に現れるはずがないので、餌付け禁止を徹底したい」としている。

2014年06月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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