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奄美の森パトロール 保護対策協、啓発パンフも配る [鹿児島県]

 鹿児島県の奄美群島希少野生生物保護対策協議会が2日、世界自然遺産登録を目指す奄美大島の自然の価値を再認識してもらうため、同県龍郷町で県希少野生動植物保護条例のパンフレット200部をドライバーに配るキャンペーンをした。

 地元の行政機関職員のほか民間の「奄美野生動植物見守隊」など約50人が参加。配ったパンフレット(奄美群島版)には、県条例で捕獲・採取が禁止される42種を掲載。そのうち26種を奄美関係の動植物が占める。

 この後、希少種の盗掘を防ぎ環境保全の現状を確認するため、龍郷町の奄美自然観察の森に移動しながらパトロール。渓流で外来植物の繁殖によって枯死寸前になった在来種を視察した。環境省自然公園指導員の常田守さん(60)は「世界自然遺産登録の前に島民一丸となって保護意識を高める必要がある」と話した。

 県は2011年、徳之島で発生した希少植物約900株の大規模盗掘事件などをきっかけに地元の自然保護4団体との間で保護協定を結んでパトロールを継続した結果「盗掘は減りつつある」という。

※写真は奄美自然観察の森でパトロールする行政や自然保護団体の関係者たち

=2014/07/04付 西日本新聞朝刊=

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