知事公邸の庭荒らし御用 正面玄関からイノシシ[鳥取県]
鳥取県知事公邸(鳥取市東町1丁目)の庭が何者かに荒らされる事件があり、暗視カメラを設置した県が“犯人”を割り出したことが3日、分かった。大方の予想通り、庭荒らしの正体は猪突(ちょとつ)猛進する、あの“厄介者”だった-。
久松山南側の知事公邸は裏手の山と庭の間にフェンスが張られ、侵入者を防いでいる。
ところが4月ごろ、夜な夜な庭を掘り起こす不届き者が出没。被害が続くため、県鳥獣対策センターから暗視カメラ2台を借り、監視体制に入った。
数日間監視したところ、映像がとらえたのは、正面玄関から堂々と公邸に入っていくイノシシの姿。味をしめたイノシシは、4月28日昼にも公邸に侵入。職員に発見され、網で“御用”となった。
公邸には、過去にもイノシシが出没。平井伸治知事もたびたび目撃していたという。県立博物館や仁風閣など近隣施設でも植物の根の辺りを掘り返す被害が相次いでいる。
庭が荒らされる出来事に不安も覚えた平井知事の妻、りえさんは眠れぬ日もあったとか-。その後、裏手のフェンスや正面玄関の柵の下はふさがれ、平井夫妻は「平穏な夜」を取り戻したようだ。