野生鳥獣肉、国が衛生指針 検討会の初会合開催
野生鳥獣肉(ジビエ)の衛生管理に関し、厚生労働省は食中毒防止の徹底に向け、国の指針を策定する方針を決めた。秋までに具体的な内容をまとめる予定で、10日、検討会の初会合を開いた。
E型肝炎ウイルス(HEV)や細菌、寄生虫などによる食中毒対策を巡っては、各地の自治体が指針を策定しているが、流通実態や健康被害のリスクを踏まえ、国として統一的な指針を示す必要があると判断した。
検討会は食品衛生の専門家やジビエ関連団体の関係者らで構成。厚労省研究班の実態調査結果を基に議論を進め、解体時の注意点、検査の仕組みなどを整理する。10日の初会合では、ジビエ料理が地域の特産品などとして広がりつつある現状を踏まえ「おいしさを保ちながら衛生管理を向上できる指針を作るべきだ」との意見が出た。
研究班の報告書によると、中国地方で2009~11年に捕獲したイノシシの42%にHEVの感染歴を確認。11~12年に九州、関東地方のイノシシも調べ、それぞれ22%、8%の感染歴があった。
研究班は12年12月~13年1月、全国の5万人を対象に、直近3年間にジビエ料理を食べたことがあるかもアンケート。イノシシ肉を食べたと答えた人は15%、シカは11%、クマは3%、キジは4%だった