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ジビエの可能性探る 土佐清水市で地域活性へ調理勉強会[高知県]

 ニホンジカやイノシシなど野生鳥獣肉(ジビエ)を地域活性化に生かす勉強会がこのほど、高知県土佐清水市足摺岬の温泉宿泊施設「足摺テルメ」で開かれ、出席者が試食や意見交換を通して可能性を探った。

 ジビエの普及に取り組む団体「四国ジビエ連携」(愛媛県松山市)が足摺テルメの協力を得て企画。土佐清水市観光協会や市職員ら11人が参加した。

 四国ジビエ連携の村田善隆理事=四万十市具同=が、低カロリーで高タンパクのシカ肉の特長などを紹介。「全国的に流通網や需要があり、幡多地域で産業として立ち上げ、雇用につなげたい。まずは食べて知ってもらいたい」と呼び掛けた。

 愛媛県松野町で捕獲されたシカ肉を使い、テルメの伊藤剛・総料理長が「ロース肉のソテーはちみつ山椒(さんしょう)風味」「もも肉のカツレツ」「すじ肉の南蛮漬け」など5品を調理した。

 参加者は「後から肉のうまみがじわっと来て、臭みもない」「ボイルしたもも肉は宗田節だししょうゆがぴったり」などと舌鼓。伊藤総料理長は「天候などで魚がないときに夏のシカ、冬のイノシシのようにお薦め品として出せたらいい」と話していた。 ※写真はシカ肉の調理や盛り付けを見学する参加者ら(高知県土佐清水市の足摺テルメ)

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