獣害対策の講習会 わな使う捕獲方法など学ぶ 三木[兵庫県]
農作物を守るためにわなを使ってイノシシやアライグマを捕獲する方法などを学ぶ講習会が27日夜、兵庫県三木市吉川町福井の公民館であった。福井地区の住民ら約20人が、有害鳥獣駆除の相談や支援をする会社「野生鳥獣対策連携センター」(丹波市)の阿部豪さん(39)から説明を聞いた。(堀内達成)
地域の対策を支援する県の「ストップ・ザ・獣害事業」の一環。
同地区では2年ほど前からイノシシの被害が増えていた。住民がわなを仕掛ける免許を取得するなどして本格的な捕獲を考えている。
講習会で阿部さんはまき餌をして、イノシシなどをしっかり餌付けすることの大切を説明。獣道など動物が通る場所を探し、わなを運びやすい所など人間に取って都合の良い場所に仕掛けることを勧めた。
わなにはまった動物は人間の姿を見ると必死に逃げようとして危険なため、すぐに処分する必要性も伝えた。
阿部さんは「餌付けなどを一人でするのは大変。当番を決めるなど、協力して取り組んで」と呼び掛けた。
福井地区の鳥豆浩司区長(53)は「簡単に捕獲できるとは思わないが、周囲の助言を受けながらわなを早速仕掛けたい」と話していた。
※写真は、わなを使った捕獲方法など阿部豪さん(手前)の説明に耳を傾ける福井地区の住民ら=三木市吉川町福井