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ブッポウソウ保護へ計画策定へ 身延町 [山梨県]

 国の天然記念物で、全国的に数が減っている鳥「ブッポウソウ」の保護に取り組む身延町は、ブッポウソウの保存管理計画を策定する。繁殖地をどう守っていくか中長期的な保護計画を立てる。野鳥研究者らでつくる保護増殖事業検討委員会で協議し、2015年度中にまとめる。 

 町教委によると、身延町はかつてブッポウソウの国内有数の繁殖地だった。しかし、個体数が1980年代から減り始め、90年代には繁殖が確認されなくなった。「身延山でムササビが増え、すみかが減ったことなどが影響している」とみられている。 町教委は2008年から、ブッポウソウの保護活動を開始。周辺の森林に多く生息していたという身延山久遠寺付近などへ巣箱を設置。昨年、巣箱から繁殖の痕跡が見つかった。

 保護増殖事業検討委員会は10年に設置した。メンバーは5人で任期は2年。これまでブッポウソウの観察や保護活動をしてきた。

 本年度は10月に、第1回の検討会議を開き、委員を委嘱する。計画策定のため、委員を2人増やし、野鳥研究者や久遠寺関係者など7人にする。計画には、ブッポウソウを増やす数値目標も盛り込む予定という。 同委員会の事務局を務める町教委の担当者は「ブッポウソウの繁殖地を守るための具体策を考えていきたい」と話している。〈小池直輝〉

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