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「鈴、ラジオ携行」「柿切って」南但馬に熊出没[兵庫県]

 南但馬地域で熊の目撃情報が増えていることから、朝来、養父の両署が28日、県と朝来、養父両市の担当者らと対応を話し合う熊対策連携会議を朝来署で開いた。住民の安全を守るために必要な取り組みや、警察と行政間の連絡方法の課題を協議した。(高田寛)

 両署と県朝来農林振興事務所、県森林動物研究センター、両市から担当者約10人が出席。出没現場に駆けつけた警察官の対処や行政との連絡、住民への周知などについて専門家が助言し、意見交換した。

 県の担当者は、県内には2013年に673頭の熊が生息、前年より約70頭増えている推計を示し、人と遭遇する機会や地域が広がっている現状を説明。目撃情報がある一帯では、鈴やラジオの携行、熊が好む柿の木などを切って人家に近づけない対策を住民に呼びかけることを求めた。人里に現れた時は、熊を刺激することがないよう屋内や車の中に入り、追い払う時は逃がす方向を確認して誘導するようアドバイスした。

 警察からは、捕獲や殺処分の許可を得る場合に、神戸方面から県の担当者が到着するまで数時間かかっていることに対し、「出没が多い但馬地域に担当者を置けないか」といった意見が出た。

 県によると、4月から今月27日までに県内で325件の目撃情報があり、朝来市で32件、養父市で44件にのぼる。朝来署管内では民家周辺への出没が相次いだ。

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