緑ケ丘公園近くでクマの目撃情報 スポーツ施設を一時閉鎖[北海道]
グマ1頭を目撃し、同公園管理事務所を通じて市に通報があった。市や地元猟友会などが現場付近を捜索。苫小牧署が警戒に当たった。このため、隣接する市緑ケ丘公園内に入る通路が一時閉鎖され、スポーツ施設などが使用できなくなったほか、2日早朝に緑ケ丘球場で予定されていた第52回大鷲旗争奪苫小牧朝野球大会の決勝も、3日に延期に。目撃現場に近い学校では全校集会で子供たちに注意を呼び掛けるなど、対応に追われた。
市や同署などによると、現場は金太郎の池にあるバーベキューハウス付近の遊歩道をわたって、展望台へつながる通路から約200メートル外れた地点。連絡を受けた市や警察、猟友会などが1日夜から周辺の警戒、捜索に当たったが、発見には至っておらず、2日午前8時までに捜索を打ち切った。
これを受けて、市は2日午前11時に金太郎の池の南側とスポーツ施設(テニスコート、緑ケ丘球場、パークゴルフ場、サッカー・ラグビー場)の閉鎖を解除した。高丘森林公園の全部と金太郎池の北側遊歩道は引き続き閉鎖を継続。期間は4日までと考えている。
2日午前、緑ケ丘公園のゲートに「立ち入り禁止」が表示されたのを見て、引き返していくパークゴルフ愛好者や解除を待つ工事現場の作業員の姿も。普段、散歩で公園を利用するという、現場近くに住む木場町の男性は「ゲートの張り紙でクマが出たのを初めて知った。周辺住民への広報が遅い」と市の対応を疑問視する声も上がっている。