top of page

岡山)ツキノワグマ注意「五感働かせて」 美作で学習会 [岡山県]

  • 2014年9月9日
  • 読了時間: 2分

 ツキノワグマが出没する可能性が高まる秋を前に、クマによる被害を未然に防ぐため、県の学習会が8月、美作市江見の作東バレンタインプラザで開かれた。地域住民や鳥獣保護員、学校、猟友会の関係者ら約70人が参加し、生態や被害防止対策などについて熱心に聴き入った。

 岡山、兵庫、鳥取県にまたがる東中国地域に生息するツキノワグマは、環境省のレッドデータブックで「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されている。岡山県は「人とツキノワグマの棲(す)み分けによる共存の実現」を目的に、2000年度からツキノワグマ保護管理計画に基づいて狩猟を禁止するなど保護に取り組んできた。その結果、生息数が回復しつつある一方、出没が問題になっている。特に秋から12月上旬にかけて、冬眠に備えてエサを探し求めるクマが出没する可能性が高まるという。

 学習会では、野生動物保護管理事務所関西分室の片山敦司・上席研究員が、ツキノワグマの生態や行動、被害防止対策を語った。分布の状況について「近年の調査で全国の広い範囲で分布の拡大が認められる」と注意を促し、「里山での行動が目撃される時間帯は早朝と夕刻が多いが、奥山では昼間に行動する個体が多く観察されている」と指摘した。

 人身事故を防ぐ対策として、山に入るときは鈴やラジオなどを携行してクマに人の存在を知らせること、においの強い食べ物などを持ち込まないことを挙げ、「五感を働かせて常に注意を怠らないようにしなければならない」と訴えた。クマに遭遇したら背を見せないようにゆっくりと後ずさりし、攻撃を受けた場合は首筋や腹部を守る防御姿勢をとることを求めた。

 集落に出没する場合の対策は、クマを近づけないように、収穫予定のない果樹を除去する▽生ゴミを放置しない▽保存食料、飼料、ペットフードを適切に取り扱う――といった点に注意するよう呼びかけた。

 県自然保護課の担当者は、第4期ツキノワグマ保護管理計画(2012~16年度)の概要や調査結果などを説明。今年度の県内の出没状況(速報値)は、4月1日~8月15日の目撃件数が30件(昨年同期26件)で、このうち美作市が15件で最も多く、西粟倉村7、鏡野町3、津山市2、高梁、新見、真庭市が各1件。捕獲件数は美作市が3、西粟倉村と新見市が各1件だった。

 統計手法に基づく昨年度の県内生息の推定個体数は90%の確率で86・6~289・1頭(中央値146・5頭)にあるとし、今後も調査を重ねて推定の精度を高めるという。(松尾俊二)

 
 
 

コメント


Featured Posts
最新記事
すべての記事
タグから検索
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

※当サイト内における引用記事の著作権につきましては、すべて引用元様に帰属致します。引用元様からの削除要請がございました場合は、適宜対処させていただきます。記事に関するお問い合わせは、サイト内に掲載しておりますメールアドレスまでお手数ですがご連絡いただけますと幸いです。

​© Copyright 2014 日本ハンターネットワーク

bottom of page