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熊と遭遇、けが相次ぐ 白馬で女性かまれる 県内7件目[長野県]

 長野県北安曇郡白馬村で16日、自転車に乗っていた人が2頭の熊に遭遇し、襲われてけがをした。県警によると、県内で今年、熊に襲われた人がけがをしたのは計7件となり、2013年の年間2件、12年の同6件を既に上回った。原因ははっきりしないが、熊の被害対策に関わる人たちは今年は熊が集落付近に出没する期間が長いと指摘。秋にかけて熊の餌になるドングリなどが夏の天候不順で影響を受けていないか、などの調査も進めている。  大町署や白馬村によると、16日午前10時45分ごろ、同村の姫川沿いのサイクリングロードを自転車で走っていた村内の女性(49)が、川の茂みから出てきた熊2頭と遭遇。頭や腕、左足などをかまれた。女性はドクターヘリで松本市内の病院に運ばれ、軽傷のもようという。  大北猟友会白馬支部によると、熊2頭は親子とみられ、親熊は全長1メートル余、小熊は80~90センチ。女性を襲った後、国道148号を横断し、山に向かって逃げたという。近くの白馬南小学校は安全確保のため、この日は集団下校した。  村によると、本年度に寄せられた村内での熊目撃件数は15日までに38件に上り、前年同期を24件上回っている。  県警地域課によると、今年は6月に松本市で70代男性が熊に顔をかまれるなどして大けがをした=地図。ほかに長野市や飯田市、上水内郡信濃町、下高井郡野沢温泉村、佐久市でも被害が相次いでいる。  県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、熊は夏前までは植物の若芽などを食べるが、8、9月は植物の成長で葉が固くなるため、餌が不足する。熊が人と接触する可能性が高まる里山などに降りる一方、夏から秋にかけては山林などに入る人も増え、双方が出合う確率が高まるという。  熊対策などに取り組む北佐久郡軽井沢町のNPO法人ピッキオによると、今夏の調査では熊の餌になるミズキの実が不作気味だったが、今のところ熊の目撃情報は増えておらず、ドングリなどが不作かどうかはまだ分からないという。  一方、県クマ対策員の後藤光章さん(40)=長野市=によると、熊によるトウモロコシなどの食害は例年、山に餌のドングリが実り始める9月上旬には収まる。今年はまだ情報が寄せられており、集落付近に出没する期間が長いという。後藤さんは「夏の天候不順で、ドングリなどに何らかの影響が出ているのかもしれない」と指摘している。  県は現在、ドングリの結実状況を調べており、今後、熊の出没予測を明らかにする予定。熊をおびき寄せないよう、果物や野菜などを屋外に放置せず、山には複数で入るなどの注意を呼び掛けている。

 
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