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熊出没対策で電気柵求める声 県が緊急の対策会議[長野県]

熊の出没や人身被害が中信地方を中心に相次いでいるため、県林務部は24日、緊急の「ツキノワグマ対策会議」を塩尻市の県林業総合センターで開いた。県が依頼するクマ対策員3人は「餌付け」につながる残飯などの放置をなくし、田畑を電気柵で囲うといった対策を求め、捕殺についても意見を交わした。  同部によると、本年度は9月までの目撃件数が1871件で2006年度以降3番目に多く、地方事務所別では松本、北安曇で4割近くを占める。例年は8月をピークに減るが、今年は9月に大幅に増えたのが特徴で、今後も続く恐れがあるという。人身被害は26人と06年度以降最多。13件が集落付近で発生した。時間帯は午前8時以降の昼間が12件と最多。368頭を捕獲し、322頭を捕殺した。  クマ対策員はNPO法人信州ツキノワグマ研究会(松本市)理事の林秀剛さん、ベア・スマート・コミュニティー・ナガノ(長野市)主宰の後藤光章さん、NPO法人ピッキオ(北佐久郡軽井沢町)の玉谷宏夫さんが出席した。  林さんは「1頭駆除しても別の個体が出てくる。根本的解決には電気柵設置などを考える必要がある」。後藤さんは個体数が増えているとみて、電気柵設置に加え「人里の餌に執着する熊は捕殺しないと問題は解決しない」とした。  オブザーバーの県環境保全研究所(長野市)の岸元良輔研究員は「人が気付かずに熊を餌付けしている場所を調べて除くことも必要」とした。  県は来年度以降、熊の個体数を調査、分析して対策を考える方針だ。

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