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アライグマ農作物荒らす…被害額4年で1.8倍[千葉県]

県内で、アライグマによる農作物被害が深刻化している。2013年度の被害額は約1115万円と、4年前の1・8倍に上った。県は市町村と連携してアライグマの駆除を進め、13年度は2068匹を捕獲したが、いっこうに減少の兆しは見られず関係者は頭を悩ませている。(服部有希子)

 アライグマは元々、国内では生息していない外来種。1970年代頃からペットとして海外から輸入され、飼い主が捨てるなどして野生化したアライグマが確認されるようになった。

 県自然保護課によると、県内では96年に御宿町で初の屋外繁殖が確認された。県内には天敵がいないことから、増加に拍車がかかっているとみられている。

 平野部でも生息できるとされ、県内では夷隅地域を中心に、トウモロコシやトマトなどの野菜や、イチゴなどの果物が食い荒らされる被害が急増。県などは、農地の周りに柵をかけるなどの対策を講じてきたが、アライグマが移動して他の農地が被害に遭う例もあり、有効な対策がない。

 県農地・農村振興課のまとめでは、県内での農作物被害は09年度の615万円から増加傾向が続いており、13年度には1115万円に達した。家に侵入してふんに汚染される例や、鳴き声などの騒音被害も出ている。

 県は08年に駆除の重点地域や関係機関との連携策などを盛り込んだ「県アライグマ防除実施計画」を策定し、「おおむね10年以内に野外からの排除を目指す」との目標を掲げた。だが、実際は被害が増え続けており、同課は「繁殖に対して、駆除が追いついていないのが現状」と説明している。

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