男性襲ったクマ 見つからず [北海道]
道東の厚岸町の山林で2日、男性がヒグマに襲われて大けがをした事故を受け、現場では3日、町や猟友会などによるヒグマの捕獲作業が行われましたが、いまのところヒグマは見つかっていません。
2日午後2時半ごろ、厚岸町上尾幌の国有林で、帯広市の会社員、岩田正則さん(74歳)が突然ヒグマに襲われ、頭や首に大けがをしました。
現場周辺では、3日朝から町や猟友会などのあわせて8人が足跡などをもとに行方を捜しましたが、ヒグマは見つかりませんでした。
4日も捜索を続ける予定で、男性を襲ったヒグマが見つかれば銃を使って捕獲することにしています。
一方、釧路総合振興局は、現場から15キロほど離れた標茶町の山林で先週もヒグマによるとみられる死亡事故が起きていることから、今回の事故との関連を調査しています。
このうち、標茶町では巣穴に子グマがいたことからメスとみられるのに対し、今回、厚岸町で見つかった巣穴は標茶町のものより大きく、付近に残る足跡も大きいことからオスの可能性が高いとしています。
釧路総合振興局では2つの現場から採取された体毛のDNA鑑定を行い、さらに詳しく調べることにしています。