住民ら「子ども守る」 大津・日吉台のイノシシ被害で警戒[滋賀県]
大津市日吉台で二十二日夕にイノシシが男性五人を次々と襲った事件を受け、現場周辺では二十三日、地元防犯組織などが注意を呼び掛けた。
現場から南に百メートルの日吉台小学校では、全校児童に「できるだけ複数人で行動しましょう」と放送を流した。下校時は教諭が現場付近に住む子どもたちの集団下校に付き添った。
日吉台防犯推進会は「すぐ通報できるよう携帯電話を持って」と会員百二十人にメールを一斉送信。山下英子会長(65)は「引き続き子どもたちを見守りたい」と警戒を緩めない。地元猟友会などは二十七日に山狩りをするという。
県内での鳥獣による人的被害は、大津市南志賀の民家の裏庭でイノシシが二人にけがを負わせた二〇一一年十一月以来。
県の担当者は「知らないうちに餌づけをすることにならないよう、住宅周辺にごみなど餌になるようなものを放置しないことが大事だ」と話している。
(原田晋也、浅野有紀)