人襲ったヒグマ、今週末から捜索 せたなの山林 冬眠明け狙い [北海道]
【せたな】檜山管内せたな町内の山林で昨年、一昨年の春に計2人を死傷させたヒグマを駆除するため、同町と檜山振興局などは3日の関係機関会議で、今月上旬から地元猟友会のハンターによる捜索開始を決めた。特定の個体の駆除を目的とした捜索は、異例の措置という。
今回の捜索は、冬眠あけのクマの行動範囲が比較的狭く、足跡の確認などが容易なことから実施を決定。目的の個体以外は危険のない限り駆除しない。ハンターは今週末にも5、6人態勢で同町北檜山区、大成区の山林に入り、クマの足跡などを捜索。発見時に駆除するほか、行動範囲を確認して箱わな設置などの措置を取る。
期間は4月末まで。町などは捜索期間中、町民、旅行者に山菜採りなどの入山を自粛するよう呼びかける。
人を襲ったクマはDNA鑑定で同一個体と確認済み。雄で、前足の幅が14センチ、鼻にナタで受けた傷がある可能性が高いという。