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イノシシお手柄!?板碑を発掘 栃木・足利の古刹・浄因寺 [栃木県]

足利市の古刹(こさつ)、行道山浄因寺(同市月谷町)の境内で、イノシシの掘り返した跡から古い板碑が見つかった。地元の依頼を受け、同市教委で近く調べる。

 板碑は縦45センチ、横26センチ、厚さ2センチで、上部に「二条線」と呼ぶ2本の横線があり、中央付近に梵字が書かれている。檀家(だんか)で郷土史家の中島太郎さん(51)らが3日午前、イノシシに荒らされた地面に掘り出された状態で見つけた。同寺は5年前に無住になって以降、イノシシの被害が目立っていた。

 同市教委文化課によると、板碑は主に中世に作られ、市内では県指定文化財の「小俣板碑」などが比較的数多く残っているという。

 同寺は和銅6(713)年、奈良時代の高僧・行基の創建で、「関東の高野山」とも呼ばれ多くの修行僧が訪れた。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎が錦絵の題材にしたことでも有名。明治19年の大火で本堂など主要建物とともに運慶作の仏像なども焼失した。

 中島さんは「イノシシがまさか板碑を掘り出すとは。同寺は歴史と由緒があり、貴重な資料が埋蔵されている可能性もある。本格調査につながれば」と話している。

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