ヒグマ被害防止 専門家が講演 [北海道]

ことし1月、男性がヒグマに襲われて死亡した道東の標茶町で、ヒグマの生態に詳しい専門家が講演し、クマによる被害防止に向けた注意点を説明しました。
ことし1月、標茶町の山林では、伐採作業をしていた64歳の作業員がヒグマに襲われ死亡しました。
20日の講演会は、こうしたクマによる被害を防ごうと、冬眠から目覚めてクマの活動が活発になるこの時期に町が開きました。
この中では、ヒグマの生態に詳しい北海道立総合研究機構、環境・地質研究本部の間野勉さんが講演し、「巣穴やシカの死体があるとクマが近くにいるおそれがあるため、一層、注意することが必要だ」と述べました。
そのうえで、山林に入る時は鈴や笛に加え、クマを撃退する専用のスプレーを準備することや、グループで声を出して行動するよう注意を呼びかけました。
釧路湿原でガイドをしている65歳の女性は、「山林に入ることが多いのでクマに遭遇したら怖いと思い参加しました。対策を仲間にも伝えて備えたいです」と話していました。