イノシシ目撃相次ぐ、芦屋町で5月10件 [福岡県]

芦屋町内で5月に入り、イノシシの目撃情報が相次いでいる。市街地にまで出没することは珍しく、同町山鹿の文化施設「芦屋釜の里」が臨時休園したり、町職員が小学校付近の見回りをしたりと、対応に追われている。
町地域づくり課などによると5~12日、芦屋町山鹿の山鹿小学校や公園、コンビニ付近などで計10件の目撃情報が寄せられている。芦屋釜の里には8日に1頭が出没。9日は開園したが、多数の来場者が予想された10日は臨時休園に踏み切った。担当者は「イノシシが出たのは開園20年で初めて。安全を最優先に考えた」と説明する。12日には芦屋町江川台の雑木林で2頭が確認された。
イノシシは3頭いたケースもあり、大きいものは体長1メートル超、体重60キロほど。町は12日から、登校中の児童が被害に遭わないよう、職員数人で山鹿小周辺のパトロールを始めた。
遠賀郡猟友会によると、エサのタケノコが少ないため、周辺自治体の山間部から下りてきている可能性があるという。猟友会の田口敏光事務局長(64)は「興奮すれば凶暴。見つけても刺激せず、その場から静かに離れてほしい」としており、対応を検討しているという。