ヒグマ目撃相次ぐ“注意を” [北海道]

ヒグマが人里近くで相次いで目撃されました。
函館では郊外の集落の住宅そばに、札幌では自然公園の近くに出没、警察などが注意を呼びかけています。
18日午前9時ごろ、函館市豊崎町に住む男性から「クマ1頭が自宅と隣の住宅の間を歩いていった」と警察に通報がありました。
警察によりますと、クマは体長1メートルから1メートル20センチほどで住宅の間を通り抜けたあと、そのまま山に入っていったということです。
現場は函館市郊外の鹿部町に近い集落で、目撃された場所からおよそ200メートル離れた場所には中学校があります。
市によりますとこの集落では先月からクマの目撃情報が2件相次いでいて、近くに住む70代の女性は「家の近くにクマが出たのは初めてです。いきなり襲いかかってくることがあると思うので怖いです」と話していました。
市と警察では防災無線を使ったり、付近に看板を設置したりして注意を呼びかけています。
また、17日午後3時前、札幌市中央区盤渓にある「盤渓市民の森」から西に100メートルほど離れた山林で「体長2メートルほどのヒグマを見た」と歩いていた人から警察に通報がありました。
目撃された現場周辺を札幌市で確認したところ足跡やふんなどヒグマがいた痕跡は見つからなかったということですが、札幌市は利用者の安全のために17日夜から森を閉鎖し立ち入りを禁止しました。
「盤渓市民の森」が閉鎖されるのは今月31日までで、市民の森の2か所の出入り口には立ち入り禁止を知らせる看板が設置されています。
札幌市は、出入り口以外からも森に入らないようホームページなどで注意を呼びかけています。