1歳雌鹿受難、歩道の柵に挟まる 50分後に救出 奈良博近く[奈良県]
6日午前8時50分ごろ、奈良市登大路町の奈良国立博物館付近で、歩道の柵に鹿が挟まって動けなくなっているのを通行人が発見、鹿の保護活動を行っている「奈良の鹿愛護会」に通報した。駆けつけた会員2人が鹿に麻酔を打って眠らせ、後ろに引っ張り出して約50分後に無事救出、保護した。
挟まっていたのは昨年生まれた1歳の雌鹿で、体長107センチ。鹿は胴体の後ろの方が太いため、柵の間に頭から突っ込んだところ、抜け出せなくなったとみられる。鹿が脚をばたつかせていたため会員が麻酔を打って眠らせ、身体を傾かせたうえで、後ろ向きに引っ張り出した。
鹿は身体の数カ所に軽いすり傷を負っており、現在保護施設「鹿苑(ろくえん)」で手当てを受けている。
奈良公園付近に生息する鹿は約1400頭(昨年7月、愛護会調べ)。愛護会によると胴体が柵の間に挟まる事故は年に4~5回あるが、好奇心が旺盛な雄の子鹿に多く、雌はめずらしいという。同会の会員は「“社会”に出て初めての出来事に、鹿も驚いたのではないか」と話していた。
2014.6.7
引用元:http://sankei.jp.msn.com/region/news/140607/nar14060702160003-n1.htm