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イノシシ肉「むなっ猪」 宗像市新たな特産物に[福岡県]

各地でイノシシによる農作物への被害が深刻化する中、宗像市では、捕獲されたイノシシの肉を特産物にする取り組みが進められている。「むなっ猪ちょ」と名付けてブランド化し、精肉や料理を観光施設や飲食店で提供。市は「特産として人気が出れば、捕獲も進み、被害が減る」と期待している。

 イノシシは雑食性で、同市では、ミカンや米などが食い荒らされている。市によると、農作物への被害額(推計)は、2010年度は約650万円だったが、12年度は約850万円に増加。12年度は、有害鳥獣などとして約800頭が捕獲された。だが、イノシシを解体する施設はなく、捕獲した猟友会の会員らは自ら食肉に加工したり、埋却したりしていた。

 そこで市は、迅速に処理できる施設があれば、捕獲の増加につながると判断。隣接する福津市、宮若市、岡垣町とともに、約8400万円かけて宗像市内に「鳥獣加工処理施設」を新設した。施設は13年2月から稼働し、猟友会の会員らからなる組合が運営。肉を地域振興に活用しようと、宗像観光協会が今年2月から精肉を出荷し始めた。

 宗像市江口の市観光物産館「道の駅むなかた」では、ロース300グラムを消費税込みで1250円、バラとモモは同950円で販売。山崎宏幸館長は「鍋物などで好評ですが、これからは焼き肉がいいでしょう」とアピールする。

 近くにあるフランス料理店「洋食グリルふらんす屋」では、赤身のひき肉をバラ肉で巻いた「トルネードハンバーグ」(ランチセットは税別1280円)などを用意。経営する船越清玄さん(35)は「むなっ猪は、臭みも硬さもなく、淡泊な味で、高品質な食材。ハンバーグは人気メニューです」と話している。

 5月までに出荷された精肉は約670キロで、現在、宗像市の6か所と岡垣町の1か所で取り扱われている。市農業振興課は「土産用として、レトルトのカレーなども開発したい」と意気込んでいる。

2014年06月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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