カモシカ防げ、ソバ畑に柵。魚津・ヤギの杜に設置[富山県]
ソバ畑をカモシカの食害から守る防除柵の設置が14日、魚津市小菅沼の「小菅沼ヤギ の杜」で行われ、富山短大生が作業を応援した。延長約180メートルの柵のうち約8割 が仕上がり、ヤギの杜会員や他のボランティアと中山間地域を荒廃から守る労苦を体験し た。
福祉学科1年の女子学生9人が訪れた。ボランティアで人手不足や高齢化が目立つ中山 間地域の保全と活性化を図る「とやま農業・農村サポーター」に富山短大が登録している ことから、参加した。
学生たちは道路近くから間伐材のくいや、周囲に巡らす鉄柵を山腹の約30アールの畑 まで運び、くいを支えて作業を応援した。
ヤギの杜の金森喜保代表(61)によると、ソバ畑は春からヤギに草を食べさせて除草 し、8月中旬に種をまく。9~10月に開花を迎え、収穫が近づくころにカモシカが侵入 、会員を困らせていた。
学生たちはヤギの杜で収穫された古代米のカレーも昼食で味わい、「カモシカを防ぎ、 おいしいソバを育ててほしい」と話した。金森代表は「柵はほぼ完成した。山間地の農業 や自然、食べ物に関心を深めてもらえればうれしい」と応援を歓迎した。
NPO法人グリーンツーリズムとやま、住民や市、県職員のボランティアも作業に参加 した。
2014年6月15日
転載元:http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140615203.htm