室蘭・旭ヶ丘小グラウンドでシカが出現、マチ騒然[北海道]
室蘭市宮の森町の旭ヶ丘小学校のグラウンドに11日、約40センチの角を持つ雄のシカ1頭がマチ中に突然現れ、騒動となった。市職員や学校関係者と約1時間にわたってにらみ合いとなった末、中島繁華街などを走り回って、八丁平方面に逃げていった。児童や住民などにけが人はなかった。
この日午前11時40分ごろ、周辺住民が同校のグラウンド内で体長約2メートルの角が生えた雄の子鹿1頭を発見。シカは、グラウンド内を走り回った後、道路に渡って同町の中島神社敷地内に逃走した。 通報を受けた市職員や室蘭署員、室蘭清掃管理センター作業員らが出動し捕獲作戦が始まった。追いかけられ、すっかりおびえたシカは再び同校のグラウンドへ逃げ戻った。 同校内では「外へ出ないよう」と緊急の校内放送が流れると一時騒然に。児童などが窓からその様子を心配そうに見つめる中、シカは、約3~4メートルのフェンスを飛び越えようとして何度も激突。署員らの包囲網をかいくぐり、猛スピードで道道室蘭環状線を横断し、あっという間に八丁平方面の山中へと逃げた。 同校の男性教員は「校内にシカが入りびっくり。何事もなくてひと安心」と話していた。