シカの食害防げ 県など、那賀で植物保護ネット設置 [徳島県]
県や四国森林管理局、登山愛好家団体でつくる「南つるぎ地域活性化協議会」は13日、シカの食害が激しい那賀町岩倉のジロウギュウ南側斜面で、植物保護ネットの設置作業を始めた。
会員とボランティアら27人が参加。剣山スーパー林道の登山口から約1キロの設置地点まで数往復し、鉄の支柱100本や延長350メートルのネットなどを運んだ。 ネット設置地点は標高約1650メートルの高地に位置し、かつてはミヤマクマザサで覆われていたが、5年ほど前からシカの食害に遭って激減。表土が露出して雨で土砂が流出するなど、植生への被害が深刻になっている。 この日は厳しい風雨の中、参加者は雨具の下を汗でぬらしながら作業に励んだ。
【写真説明】シカの食害防止用ネットを設置する参加者=那賀町岩倉のジロウギュウ南側斜面