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[鳥獣害と闘う] 鹿肉カレー販路拡大 三重県産メニュー第3弾 [三重県]

 カレーハウスCoCo壱番屋を全国展開する(株)壱番屋(愛知県一宮市)が、三重県産鹿肉を使った「みえしか頼めんちゃカレー」の販売を同県内30店舗と名古屋市内2店舗で始めた。これまでは三重限定だったが、大消費地の名古屋へ販路を拡大、全国展開を視野に入れる。獣害対策として捕獲した鹿肉の魅力を広くPRし、地域活性化につなげる考えだ。

■期間限定1万食

 まず名古屋進出 販売する「みえしか頼めんちゃカレー」は、同県産鹿肉を使ったメニューで第3弾となる。同県産鹿ひき肉で作ったメンチカツにルーをかけて仕上げる。メンチカツは1個54グラムで、うち30グラムは鹿のモモやバラ肉を使った。ルーの上から同県亀山市産の粉茶を振り掛けるのがポイントだ。メニューは「三重の鹿」と「メンチ」と「茶」を掛け合わせて名付けた。

 店舗のテーブルには、県が作成したリーフレットを配置。同県産であることや「低カロリーで鉄分が豊富」などと明記、食材としての魅力をPRする。

 2012年、県が鹿肉を食材として使ってほしいと同店に提案したことがきっかけとなり、同年6月から県内で鹿肉を使ったコロッケカレーが登場した。13年10月からはハムカツのメニューを期間限定で展開。どちらも好評で各7000食を売り上げた。県が13年、衛生管理基準を満たした事業者を登録する「みえジビエ登録制度」を整備、品質を確保したことが追い風となった。

 これまでは鹿肉と豚肉を混ぜ、消費者が食べやすく抵抗感を減らす工夫をしてきたが、今回は、鹿肉だけを使った。同店東東海営業部愛知西ブロックの中島正樹スーパーバイザーは「三重県産は品質がそろっていて扱いやすい」と話す。 新メニューは計1万食の販売が目標だ。「鹿肉はヘルシーな食材で、名古屋の消費者にも受け入れられるはず」(中島スーパーバイザー)とみる。価格は802円で10月31日までの期間限定で販売する。

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