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『狩猟女子の暮らしづくり わたし、解体はじめました』 畠山千春 著  (木楽舎・1620円)

 東日本大震災後に暮らし方を大きく変えた人は少なくないが、震災後に関東から福岡県糸島市に移住した筆者の大胆な行動力には驚くばかり。なにしろ、猟師になったのだから。

 震災後、筆者が直面したのは「当たり前」だったことが、一瞬にして「当たり前でなくなる」日常だった。コンビニの棚から食べ物が消え、自動販売機のミネラルウオーターは完売。原発事故により送電もいつストップするか分からない。「これからは、自分の暮らしは自分でつくっていこう」と決意した筆者は、まず食料について問い直す。鶏の解体から始め、昨年は狩猟免許を取得する。タイトルはちょっと軽め。だが、自然の中で暮らしながら、命について考える筆者の言葉は、現代の大量生産・大量消費を問い直す重い響きを帯びている。

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