トキ生息354羽に[新潟県]
環境省は19日、佐渡市などの飼育下で今年、54羽のトキの幼鳥が無事に育ち、飼育下の生息数が221羽となったと発表した。野生下も含めると354羽となり、初めて300羽を超えた。
同省野生生物課によると、飼育は佐渡市の佐渡トキ保護センターやトキふれあいプラザ、長岡市トキ分散飼育センター、多摩動物公園(東京都)、いしかわ動物園(石川県)、出雲市トキ分散飼育センター(島根県)の6施設で行われている。今年度は計30組が繁殖行動を行い、合わせて165個の卵が産まれた。
85個の有精卵から61羽が誕生したが、育すう中に7羽が死んだ。自然孵化ふかした25羽、人工孵化29羽の計54羽が順調に成長しているという。孵化率は昨年の約6割から約7割に上昇した。
野生下では今年、31羽が巣立ち、28羽の生存が確認されていて、佐渡島などに計133羽が生息している。