迅速に”自治体のクマ対策 [北海道]
赤井川村でもヒグマによる農業被害などが相次いでいて、おととい、1頭のクマが捕獲されました。自治体の迅速な対応が人の生活とクマを分けるのに有効なようです。
クマが食い荒らし、畑に散乱したスイカー。赤井川村の農家では7月以降、クマによって農作物が食い荒らされる被害がありました。
(赤井川村・横井慎之係長)「畑の所有者が昼間にクマを目撃して、危険を感じて作業できないということで、人への被害が出る前に捕獲することにした」
赤井川村では、通報を受けてすぐに対策に乗り出しました。クマを捕まえるオリを設置したところ、おととい、体長1メートルのクマ1頭が捕獲されました。赤井川村では今年度、昨年度よりも18件多い31件のクマの目撃情報が寄せられています。
(横井係長)「農作物が収穫される時期なので、被害の増大も心配される。パトロールを強化して対策したい」
きょう開かれた道の振興局の研修会でも、赤井川村のような迅速な対応が重要だと確認していました。
(後志総合振興局・幌村幸司自然環境係長)「赤井川村の場合、クマの出没があると、ただちに職員がハンターと現場に行って、ヒグマの行動について現場を分析して対策している。市街地への出没にも十分に役に立つ取り組み方だと思う」
道では今後も、クマが人の生活圏に姿を現わす機会は多いとみていて、注意を呼びかけています。